【報告】第1回適正技術フォーラム「分散型エネルギー供給と適正技術」を開催しました

セミナー全体

2017年11月5日に、適正技術の開発と普及を促すセクター横断的なプラットフォーム適正技術フォーラムが設立されましたが、その初めての定例会に当たる「第1回適正技術フォーラム」が、2月24日に開催されました。

フォーラムは「分散型エネルギー供給と適正技術」と題して、第1部では適正技術分野で活躍する異なるセクターの方がたから、現地での実践に基づいた講演、第2部では参加者によるグループディスカッションを実施しました。

 講演に先駆けて、特定非営利活動法人APEX/適正技術フォーラム代表理事の田中直が、「適正技術フォーラムのめざすもの」として、適正技術がこれからの世界に必要な技術体系であることが述べられました。

 

松尾 まず1つ目の講演では、株式会社PEARカーボンオフセット・イニシアティブ代表取締役の松尾直樹氏より、現在開発中のSHS(ソーラーホームシステム)の、途上国へビジネス展開についてお話がありました。現地のニーズを踏まえ、料金支払のシステムやクラウドファンディングの活用などを含めたビジネスモデルの構築に関して、示唆に富んだご講演となりました。
藤本 次に、静岡大学准教授の藤本穣彦氏より、「地域に適した住民参加型小規模水力発電システムの開発と普及―インドネシアの事例から―」というテーマで発表がありました。今回の講演では、まず日本国内に視点を置き、九州での水力発電の導入事例における問題や条件から、インドネシアとの技術的交流や、住民の方の生活に適応した技術の選択と設計についてお話がされました。
尾園 休憩をはさみ、最後の講演として、特定非営利活動法人再生可能エネルギー推進協会代表理事の尾園次郎氏より、「再生可能エネルギー利用による村民のいきがい創出─インドネシアにおける海藻加工、コーヒー農園の事例から―」というテーマでご講演いただきました。小規模産業で成り立つインドネシアの地域において、再生可能エネルギーを活用や衛生などに関する住民の意識向上などを通して生活の向上を図る同会の活動内容について紹介がありました。

グループディスカッション全体

 全講演終了後は、参加者に座席を移動してもらい、6つのテーブルに分かれてのグループディスカッションを行いました。まず共通の問いとして、途上国現地に適合的な再生可能エネルギー技術の条件について話し合ってもらったあと、各テーブルごとに、①再生可能エネルギー普及のためのシステム設計と構築(特に資金調達・製造・流通・販売面から)、②地域主体の再生エネルギー技術開発をいかに進めるか、③再生可能エネルギーにもとづく地域おこしをいかに進めるかというテーマで、議論を深めていただきました。

発表 発表

 ディスカッションは、いわゆる「KJ法」に近いやり方で進行し、それぞれのテーブルに成果を発表していただくというかたちを取りました。今回のフォーラム運営を務めるAPEXとしても、グループディスカッションは初めての試みでしたが、それぞれのテーブルで議論もたいへん盛り上がり、参加者からは「楽しかった」という声が多く聞かれました。

 イベント終了後は、会場内の食堂の一室で、簡単な立食形式の懇親会を行いました。ここでも活発な意見交換がされ、参加者、関係者、スタッフともに楽しい時間を過ごすことができました。

 初回ということで手探りのこともあり、運営面では至らない点も多々あったかと思いますが、まずは、適正技術についてそれぞれで考えていただく機会として、また適正技術に関心を持つ方がたのネットワークづくりの場として、ひとまずはフォーラムが一定の役割を果たせたのではないかと思います。

 次回の適正技術フォーラムは、サニテーションをテーマに、6月3日(日)に開催の予定です。詳細が決定しましたら、改めてご案内いたしますので、みなさまのご参加をこころよりお待ちしております。(塩原)

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