【報告】第7回適正技術フォーラム 「持続可能な開発のための適正技術に関する包括的フレームワークをめぐって-国際会議『SDGs×適正技術×アジア』プレイベント-」
2019年9月7日(土)に第7回適正技術フォーラム「持続可能な開発のための適正技術に関する包括的フレームワークをめぐって-国際会議『SDGs×適正技術×アジア』プレイベント-」が、地球環境パートナーシッププラザで開催されました。
今回は、グループディスカッションを中心とした構成になっており、35名(講師・スタッフ除く)の方々にご参加いただきました。ご参加いただいたみなさま、誠にありがとうございました。
まず、APEX/ATFJ代表理事田中より、適正技術に関する包括的フレームワークの意義と素案についてプレゼンテーションがありました。今日、SDGsは多方面から支持されているにかかわらず、実際に使われている技術や主流的技術開発の方向性はSDGsからかけはなれている、という指摘があり、①貧困・格差の問題、②環境・資源の問題、③人間・労働疎外の問題という3つのカテゴリの問題に焦点を当てながら、これからの技術のあり方がどのようなものでなければならないかを論じるものでした。
次に、公益財団法人地球環境戦略研究機関参与西岡秀三先生と、國學院大學経済学部教授古沢広祐先生より、お二人のご専門も踏まえてフレームワークへのアドバイスをいただきました。
特に西岡先生の「人間社会の「持続可能性」とは、「人」が幸福である状況が続いている状態ではないか」という提起が印象深かったのと、古沢先生の「フレームワークが、ある技術が適正かどうかなどを判断する基準のようなものになったらいいのでは」というご提案もとてもためになるものでした。古沢先生は、今こそ、このようなフレームワークを広く社会に訴えていくべきといわれ、たいへん力づけられました。
続くグループディスカッションでは、①②③のテーマごとに分かれ、議論を行いました。どのグループも熱心にディスカッションを行ってくださり、時間が足りなかったという声も聞かれました。
終了後の懇親会は、今回は一般のお店で行いましたが、多くの方にご参加いただきました。次回はいよいよ12月7日(土)、8日(日)の国際会議になります。みなさまのご参加、心よりお待ちしております。