【ハイブリッド開催】12/21(土)第23回適正技術フォーラム『2024年度ATFJ研究会[代替社会を考える]成果発表会』

                                                                       Chris Lawton, Unsplash

今日、これまでの、どこまでも高度成長を求め続ける社会のあり方がさまざまな限界に突き当たる中、それに代わる持続可能な社会のあり方が切に求められています。2024年度のATFJ研究会では、その代替的な社会はどのようなものか、という大きなテーマに、重要な手がかりや示唆を与えてくれそうな、さまざまなテキストを検討しつつ、正面から取り組んでみました。今回のフォーラムは、その研究会の成果を多くの方々と共有すべく開催されるものです。研究会メンバー有志の方々にご発表いただいた後、自由にディスカッションする形で進めます。どうぞふるってご参加下さい。

【日時】2024年12月21日(土) 15:00~17:30   

【会場】早稲田奉仕園222号室※東京都選定歴史的建造物スコットホール2階の会議室です。東京メトロ東西線「早稲田」出口2または3bより徒歩5分。東京メトロ副都 心線「西早稲田」駅より徒歩8分 (https://www.hoshien.or.jp/map/)

〇原則として会場にお越しいただくことを想定していますが、オンライン参加も可能です。

【プログラム】

15:00~15:15 オープニング、ATFJ2024年度研究会の概要・目指したもの

15:15~15:35 『社会構成体(マクロ)とUC(ミクロ)の綜合に向けて』

        橋本強司(⦅株⦆レックス・インターナショナル会長)

15:35~15:55 『ポスト資本主義の経済・開発協力を考える―カンボジアの「新しい     貧困の罠」を事例にー』

        重田康博(宇都宮大学元教授/国際学部多文化公共圏センター研究員)

15:55~16:15  『資本主義による破壊をどのように緩和するか(一考察)』

         小川浩司(ATFJ理事、エンジニアリング会社勤務)

16:15~16:20  休憩

16:20~16:40  『開発途上国に適合した技術選択と情報の粘着性の関係』

        杉浦政裕(九州国際大学現代ビジネス学部地域経済学科教授)

16:40~17:00  『〈ユニバーサル・コープ〉の自由な連合としての未来』

        田中直(ATFJ共同代表、PUSTEKLIM協同組合統括マネージャー)

17:00~17:30  全体的ディスカッション

【参加資格・参加費】今回はATFJ会員の方ならびに2024年度ATFJ研究会メンバーの方に限りご参加いただけます。参加費は無料です。

【懇親会】18:00より、近隣の会場(居酒屋)で忘年会を兼ねて懇親会を行います。参加費実費(約3,000円の予定)

【定員】20名(会場でのご参加。オンラインでのご参加には格別定員はありません)

【お申込方法】ご参加の際は、事前のお申し込みをお願いします。メールタイトルを「第23回適正技術フォーラム参加申し込み」として、①お名前、②メールアドレス、③会場でのご参加かオンライン参加かの別、④懇親会(忘年会)ご参加・不参加の別を明記の上、info@atfj.jpまでメールでお申込み下さい。

【発表内容のご紹介】

橋本強司『社会構成体(マクロ)とUC(ミクロ)の綜合に向けて』 ユニバーサル・コープ

資本主義の弊害・限界が論じられ、気候変動によって人類の未来が不確定になる中、社会構成を変革する新しい価値が模索されている。変革を共に模索し実践するために、他者とつなぐ契機である仕事を「共存の環」とする仕組みとして、UCは有効である。UC及びその応用形を、「交響するコミューンの連合」として強化するうえで、重層的コミュニティを綜合する中間的集団として、地域社会(現実には地方自治体)の役割が重要である。

重田康博『ポスト資本主義の経済・開発協力を考える―カンボジアの「新しい貧困の罠」を事例にー』

本発表は、ポスト資本主義の経済・開発協力を考える時、先進国の事例と違い、発展途上国の事例の場合どのように経済開発・開発協力を進めているのか、例えばグローバル化が進むカンボジアの場合、国内で開発が進む一方で、「新しい貧困の罠」の問題が発生している。カンボジアの貧困や格差問題を解決するために、ポスト資本主義時代にどのような取り組みが必要なのか、今後の代替社会は可能なのかを考える。

小川浩司「資本主義による破壊をどのように緩和するか(一考察)」

本年の研究会では、資本主義が引き起こす環境、格差など圧倒的破壊を題材とした書籍を初回に扱った。2回目以降は経済、技術、社会などそれぞれの観点から代替社会の模索をしてきた。これらも可能な限り下敷きにしながら、この破壊をどのように緩和していけばいいのか、考察を試みたい。

杉浦政裕『開発途上国に適合した技術選択と情報の粘着性の関係』

本報告は,情報の粘着性の概念を使って適正技術を捉えることの妥当性について,事例としてインドネシアで開発・運用されている水文観測設備を取り上げて考察していく。(本報告は,適正技術を開発途上国開発の文脈で捉えているが,近代科学技術批判との接点を探していきたいという思いがある。)

田中直『〈ユニバーサル・コープ〉の自由な連合としての未来』

来るべき代替社会の構想において、人々がどのような原理をもった事業体において生産活動を行っていくのかは、適正な技術選択とともに、まさに構想の中核をなすものであると思われる。自由で民主的でありつつ、さまざまな業種や規模の事業を担い、産業の主流足りうる事業体としてのユニバーサル・コープの、重層的な連合として、代替社会の骨格を描いてみる。

【主催】適正技術フォーラム 

【事務局・お問い合わせ】
適正技術フォーラム事務局
〒110-0003
東京都台東区根岸1-5-12 井上ビル
TEL:03-3875-9286 (在宅勤務中のため、メールでのご連絡が便利です)
Email:info@atfj.jp

 

 

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