3月10日研究会「インドネシアの泥炭地回復と適正技術」
適正技術フォーラム主催 第1回研究会/第149回APEXセミナー
東南アジア、特にインドネシアの低湿地では、地球上の土壌炭素の約20%が蓄えられているとも言われる広大な熱帯泥炭地が存在します。しかし、1990年代以降のプランテーション開発による大規模な排水等により、地下水位の低下や乾燥化による土地の劣化が急速に進行しています。これにより、火災の頻発、森林の減少、微生物分解の進行などによる大量の温室効果ガスの放出と、煙害による住民の健康被害が大きな問題となっています。
今回のセミナーでは、2008年からスマトラ・リアウにおける泥炭復興の実践研究に従事する水野氏より、住民の生活向上とも両立させながら進められているインドネシアの泥炭地回復の取り組みと、公正な土地権の確立など地域住民の要求に基づく、地域に根ざした住民参加型の技術の活用についてお話を伺います。
【日時】2018年3月10日(土) 14:30─17:15 (受付開始:14:00)
【会場】JICA 東京国際センター(幡ヶ谷) セミナールーム201
〒151-0066 東京都渋谷区西原2-49-5
【アクセス】
京王新線 幡ヶ谷駅下車(南口より) 徒歩8分、
地下鉄千代田線 代々木上原下車(北口1より) 徒歩12分
【地図】http://www.jica.go.jp/tokyo/office/access.html
【参加費】適正技術フォーラム・APEX会員:300円、一般:800円
【主催】適正技術フォーラム
【共催】 特定非営利活動法人APEX
※本イベントは、第194回APEXセミナーとの併催イベントです。
【お問い合わせ】
適正技術フォーラム事務局(特定非営利活動法人APEX)
〒110-0003 東京都台東区根岸1-5-12
TEL:03-3875-9286 FAX:03-3875-9306
Email: info@atfj.jp
講師プロフィール
京都大学教授
水野広祐(みずの・こうすけ)
1970年代末より、アジア経済研究所において、西ジャワの農村経済を中心とするインドネシア経済研究に従事。民主化以降(1998-)は、労働組合や農民などの住民による組織化と制度変化、リアウ州の泥炭社会などを研究。主な著書にCatastrophe and Regeneration in Indonesia’s Peatlands: Ecology, Economy and Society(Singapore:NUS, 2016)、『インドネシアの地場産業―アジア経済再生の道とは何か』(京都大学学術出版会2005)など。