【2022年度ATFJ研究会】「シリーズ:デジタル化と人間・社会の変容」
今日、人工知能や自動運転を始めとするさまざまな情報通信技術や自動化技術が、生産や流通の効率を高め、生活の利便性を増すものとして私たちの社会に深く浸透し、大きな影響をおよぼしつつあることはいうまでもありません。一般に、それは社会に進歩と革新をもたらし、経済を発展させるものとして受け止められていますが、人間の能力、人格形成、人間関係等にどのような影響を及ぼし、総じて人間とその社会を本当に豊かにするものなのかどうかは、明らかでありません。この研究会では、適正な技術選択をめざす観点から、これらの新しい技術群がもたらす正の面と負の面に、ともに光を当てながら、デジタル化と人間・社会の変容の全体像にせまり、それにいかに向き合うかを考えます。
2022年
[第1回] 7月30日(土) 14:00 – 16:30: 情報化・消費化社会の歴史的位置付けと未来の展望 (終了)
テキスト: 見田宗介『現代社会の理論-情報化・消費化社会の現在と未来-』岩波新書、1996年 (2011年に、増補版が『定本 見田宗介著作集Ⅰ』(岩波書店)として発表されています。ご参加の方々には初版と増補版との相違点をお伝えします)
[第2回] 8月27日(土) 14:00 – 16:30: 人工知能と労働・生活の変容 (終了)
テキスト: 松尾豊『人工知能は人間を超えるか-ディープラーニングの先にあるもの』KADOKAWA、2015年
副 読 本: 井上智洋『人工知能と経済の未来』文春新書、2016年
[第3回] 10月1日(土) 14:00 – 16:30: 自動運転車、ロボットが行き交う社会の様相 (終了)
テキスト: 鶴原吉郎『EVと自動運転-クルマをどう変えるか』岩波新書、2018年
副 読 本: 石黒浩『ロボットと人間-人とは何か』岩波新書、2021年
[第4回] 10月29日(土) 14:00 – 16:30: 富と権力の集中、監視社会化、教育の変貌をめぐって (終了)
テキスト: 堤未果『デジタル・ファシズム-日本の資産と主権が消える』NHK出版新書、2021年
[第5回] 11月26日(土) 14:00 – 16:30: メタバースを考える、および研究会のまとめ (終了)
テキスト: 岡嶋裕史『メタバースとは何か-ネット上の「もう一つの世界」』光文社新書、2022年
副 読 本: アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』久山葉子訳、新潮選書、2020年
[会場]原則オンライン(Zoom)で開催します。詳細は、お申込みいただいた方々にご案内いたします。
※コロナ禍の状況等によりましては、参加者の方々とご相談の上、会場を設定してお集まりい ただく回を1~2回設定する場合があります。
[定員] 20名 (申し込みが8名に充たない場合、中止することがあります)
[研究会の進め方]
参加される方々の中から各回の担当者(要約者一名、コメンテーター数名※)を決め、テキストの内容を要約し、コメントしていただきます。それらをふまえて、参加者の間で自由にディスカッションします。実りある会となりますよう、できるだけ、テキストを事前に読んできていただきますようお願いします。
※適正技術フォーラム共同代表の田中は、原則として毎回コメントさせていただきます。
[参加費] 無料
[お申込み方法]
○ATFJ会員の方:メールタイトルを”ATFJ研究会申し込み(会員)”として、お名前、メールアドレスを明記の上、e-mailにてお申し込み下さい。
○一般の方:メールタイトルを” ATFJ研究会申し込み(一般)”として、お名前、ご所属、メールアドレスを明記の上、e-mailにてお申込み下さい。
○お申込み先メールアドレス: info@atfj.jp
※全回通してのご参加をお薦めしますが、各回個別のご参加も可能です。各回個別参加ご希望の場合、お申込みの際に、参加ご希望の回(複数記入可)を付記して下さるようお願いします。
※ 適正技術フォーラムにご入会いただける方は、ホームページ上の「入会案内」のページからご入力・送信いただくのが便利です。ただいま会員の方には、田中直著『現代適正技術論序説-近代科学技術に代わる技術体系をめぐって』(社会評論社、2022年5月刊)を贈呈させていただいています。
[事務局・お問合せ先]
適正技術フォーラム事務局
〒110-0003 東京都台東区根岸1-5-12 井上ビル
TEL:03-3875-9286 E-mail: info@atfj.jp
URL: https://atfj.jp/
※ただいま、在宅勤務体制となっておりますので、お問合せは電子メールが便利です。