【第1回ATFJセミナー】6月26日(日)「近代科学技術に代わる技術体系と未来社会の全体像の展望-『現代適正技術論序説』をめぐって-」
今日、もうこれまでの際限のない成長を求め続ける経済と、効率の増大・高速化・大規模化・新規性等をどこまでも追及する近代科学技術にもとづく文明を維持していくことはできず、それとは根本的に異なる原理をもった文明に転換していかなければならないことは、多くの人が感じているところではないでしょうか。それは、中世から近代への転換に匹敵するような、近代から次の新しい時代への大きな転換になるはずです。このたび出版された『現代適正技術論序説-近代科学技術に代わる技術体系をめぐって』(田中直著、社会評論社)では、かつての近代科学技術批判や、適正技術の運動・思想に重要な手がかりを求めつつ、来るべき時代の技術のあり方を包括的フレームワークとして提起し、未来社会の全体像をも展望しています。今回のセミナーでは、この本を題材として、今後の望ましい技術と社会のあり方を考えます。
[日時] 2022年6月26日(日) 14:30~16:30 (オンライン⦅Zoom⦆開催)
[プログラム]
14:30-14:35 オープニング
14:35-15:40「近代科学技術に代わる技術体系と未来社会の全体像の展望-『現代適正技術論序説』
をめぐって-」講師:田中直(適正技術フォーラム共同代表、APEX代表理事)
15:40-16:30 コメンテーターによるコメント、質疑・ディスカッション
モデレーター:水野広祐(インドネシア大学教授、京都大学名誉教授)
[講師・モデレーター略歴]
田中直(たなか・なお): 特定非営利活動法人APEX代表理事/適正技術フォーラム共同代表。1976 年、東京大学工学部卒業。石油会社にて、石油精製プロセス管理、排水処理の技術開発などに従事する一方、1987 年より、国際協力NGO、APEX代表、1999 年より専従。理学博士。著書に『適正技術と代替社会-インドネシアでの実践から』(岩波新書)、編著書に『転換期の技術者たち-企業内からの提言』『第三世界の問題を考える』(以上、勁草書房)、『エネルギー問題-工業化社会における自然と労働』(社会評論社)、『暮らしと技術を変える』(亜紀書房) 他。
水野広祐(みずの・こうすけ): インドネシア大学大学院環境学研究科教授、京都大学名誉教授。1970年代末より、アジア経済研究所において、西ジャワの農村経済を中心とするインドネシア経済研究に従事。民主化以降(1998-)は、労働組合や農民などの住民による組織化と制度変化、リアウ州の泥炭社会などを研究。著書に『民主化と労使関係: インドネシアのムシャワラー労使紛争処理と行動主義の源流』(京都大学学術出版会、2020)、編著書に”Catastrophe and Regeneration in Indonesia’s Peatlands:Ecology, Economy and Society”(Singapore:NUS, 2016)など。
[定員] 50名
[参加費] 無料
[お申し込み方法]
ATFJ会員の方:メールタイトルを「第1回ATFJセミナー参加申し込み(会員)」として、お名前明記の
上、info@atfj.jpまでメールでお申込み下さい。
一般の方: メールタイトルを「第1回ATFJセミナー参加申し込み(一般)」として、お名前、ご所属、
メールアドレスを明記の上、info@atfj.jpまでメールでお申込み下さい。
※折り返し事務局よりご参加要領をお知らせいたします。
[その他]
今回のセミナーのテキストとなっています『現代適正技術論序説-近代科学技術に代わる技術体系をめぐって』(社会評論社、本体1700円+税)は、書店でのご注文の他、アマゾン、楽天ブックス等の通販サイトからもご購入いただけます。(ATFJ会員の方には無料贈呈中)
※なお、セミナーには本を読まれていない方も自由にご参加いただけます。
[主催] 適正技術フォーラム
[事務局・お問い合わせ先]
適正技術フォーラム事務局
〒110-0003 東京都台東区根岸1-5-12 井上ビル
TEL:03-3875-9286 e-mail: info@atfj.jp
HP: https://atfj.jp/