9/7(土)第7回適正技術フォーラム「持続可能な開発のための適正技術に関する包括的フレームワークをめぐって-国際会議『SDGs×適正技術×アジア』プレイベント-」

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【趣旨】

今日、SDGsは、先進国・開発途上国を問わず、多方面の人々・組織が共有する目標となっていますが、それでは、その達成のために、どのような社会のあり方、経済のあり方、それらを支える技術のあり方が必要となるのかは、必ずしも明らかにされていません。問題を技術の面から考えると、これまでの、効率・規模・速度の拡大・増大と経済成長・利潤を至上の価値とする近代科学技術体系の単純な延長上には、持続可能な未来を描くことはむずかしいのではないでしょうか。それに代わる技術体系がつくりだされていかなければなりませんが、その手がかりとなるものを探していくと、60年代中盤~80年代中盤に隆盛した適正技術に行きあたります。適正技術は、持続可能な開発のための技術としての要素をふんだんに含んでいますが、80年代中盤以降は勢いを失います。そこには、適正技術の概念があいまいで、社会に広く受け入れられるフォーマルな理論~フレームワークが欠けていたことが、本質的な問題のひとつとしてあったと考えられ、それを補って、適正技術を今日的な意義をもったものとして蘇生させていくことは、きわめて重要な課題です。
APEX/ATFJ/東洋大学国際共生社会研究センターでは、2019年12月7,8日に、アジアで適正技術関連の活動に取り組んでいる団体のリーダー達をお招きして、国際会議『SDGs×適正技術×アジア-適正技術の包括的フレームワーク』を開催する予定です。その会議では、それぞれの団体の経験を共有しながら、持続可能な開発のための適正技術に関する包括的フレームワークを検討して、発信し始めることを計画しています。今回の適正技術フォーラムは、そのプレイベントとして、フレームワークの素案を、参加型ディスカッションにより検討します。

【日時】2019年9月7日(土) 13:15~16:30(受付開始12:45)

【会場】地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)セミナースペース
    〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F

【アクセス】
    東京メトロ「表参道」駅B2出口より徒歩5分
    JR/東急/京王井の頭線/東京メトロ「渋谷」駅宮益坂方面出口より徒歩10分

【地図】http://www.geoc.jp/access/

【参加費】一般:1,000円、会員:500円、学生:500円

【定員】60名

【主催】適正技術フォーラム

【共催】特定非営利活動法人APEX

(このイベントは独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて開催します。)

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プログラム

13:15~13:20  オープニング

13:20~14:20  『適正技術に関する包括的フレームワークづくりの意義と素案』
           特定非営利活動法人APEX 代表理事 田中直

14:20~14:30  アドバイザーからのコメント
                       地球環境戦略研究機関参与 西岡秀三
         國學院大學経済学部教授 古沢広祐

14:30~14:40  休憩

14:40~15:40  グループディスカッション
                       ①貧困・格差の問題と適正技術
                       ②環境・資源問題と適正技術
                       ③人間・労働疎外の問題と適正技術
                       の三つの観点からフレームワークについて議論する予定です。

15:40-16:30  グループ発表、全体での質疑応答、まとめ

(終了後、懇親会)

講師・アドバイザープロフィール

■適正技術フォーラム/認定NPO法人 APEX 代表理事 田中直(たなか なお)

1976年東京大学工学部卒業後、石油会社で石油精製プロセス管理、情報システム、バイオテクノロジー、排水処理などの業務に従事する一方、1987年の設立当初からAPEXの代表をつとめ、1999年より専従(代表)となる。2017年より、適正技術フォーラム代表理事を兼務。理学博士。著書に『適正術と代替社会-インドネシアでの実践から』 (岩波新書、2012年)、編著書に『転換期の技術者たち』(勁草書房、1989年)など。

■公益財団法人地球環境戦略研究機関参与 西岡秀三氏(にしおか しゅうぞう)

東京大学大学院博士課程修了、工学博士。国立環境研究所理事、東京工業大学・慶應義塾大学教授、地球環境戦略研究機関気候政策プロジェクトリーダーを経て現職。専門は環境システム学、環境政策学、地球環境学。主に温暖化の科学・ 影響評価・対応政策研究に従事。著書に『地球環境がわかる』(技術評論社、2015年)、『低炭素社会のデザイン』(岩波新書、2011年)など。

■國學院大學経済学部教授 古沢広祐氏(ふるさわ こうゆう)

1974年大阪大学理学部(生物学科)卒業。京都大学大学院農学研究科修了。農学博士。環境問題、農業・食糧問題、社会運動、協同組合・NGO・NPOなどを参加型研究する。専門は、持続可能社会論、環境社会経済学、総合人間学。学外活動では、NOP「環境・持続社会」研究センター(JACSES)代表理事、NPO日本国際ボランティアセンター(JVC)理事、(一者)市民セクター政策機構理事などを務める。著書に『みんなの幸せってどんな世界―共存学のすすめ』(ほんの木)、「食べるってどんなこと?」(平凡社)、『地球文明ビジョン』(NHKブックス)、『共生時代の食と農』(家の光協会)、『共生社会の論理』(学陽書房)他。

【お申込方法】

下記のWEBサイトからお申込みいただくか、下記事務局にe-mailまたはFAXで、お名前とご連絡先を明記の上、お申込み下さい。
https://atfj.jp/activity/forum/forumform/

【事務局・お問い合わせ】
適正技術フォーラム事務局(担当:陽)
〒110-0003
東京都台東区根岸1-5-12 井上ビル
TEL:03-3875-9286 FAX:03-3875-9306
Email:info@atfj.jp

イベントチラシ(PDF) 

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